書評『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』を読んだ感想

書評
  • 目標:真に自由な人生を生きること
  • 自由:何ものにも束縛されない状態
  • 経済的独立:国家にも会社にも、家族にも依存せず、自由に生きるのに十分な資産を持つこと
  • 近道:最短距離で目標に到達できる、少数の人しか知らない方法
  • 黄金の羽根:制度の歪みから構造的に発生する”幸運”。手に入れたものに大きな利益をもたらす。

これは、橘玲(たちばなあきら)氏の著書「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」の冒頭に挙げられたそれぞれの言葉の定義です。なんだか魅力的な言葉が並んでいますね。セミリタイア、あるいはアーリーリタイアの目指す目標と言ってもよいかもしれません。それだけに、セミリタイアに興味のある人、資産運用に興味のある人には、参考になることがたくさん書かれています。

この本では、主に「資産運用論」についてと、「マイクロ法人」について書かれていますが、今回はこの本についてご紹介したいと思います。

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人生を最適設計する資産運用の知識

この本では、まず資産運用について解説されています。例えば、株式投資について。資産運用の専門家は資産運用理論を無視していること、経済学者の予想は当たらないことを述べています。

早い話が、インデックスファンドを保有していればもっとも効率的な投資ができるということが、数学的に示されているということです。ファンドマネージャーが高額な手数料をとって運用しているアクティブファンドは、結局インデックスファンドを下回ってしまうのです。

中でも、私が興味をもったのが不動産に関することです。

持家か賃貸かというのは、決着のつかない神学論争ともいえる議論ですが、著者によれば、優劣は存在しないとのこと。なぜなら、どちらかが有利なのであれば一方だけが残り、他方が淘汰されているはずだから。

ただし、著者はいわゆる「マイホームという夢」に対して警鐘を鳴らしています。不動産は、あくまで投資の一つに過ぎないということ。言ってしまえば、株式に投資するのと本質的には変わりがないと言っています。株の場合は、配当という形でリターンを得ますが、不動産の場合は家賃という形でリターンを得る(持家の場合は、家賃を自分で自分に払っていることになります)のです。

ローンを組むのも同じこと。借金して株を購入しているのと変わらないんですね。つまりはレバレッジを効かせているということです。価値が上がれば、リターンも大きくなりますが、価値が下がれば損失も大きくなります

そういう風に不動産を株式と同様にリスクのある投資と考えれば、マイホームを買うのって結構怖い感じがしてきます。借金をして2000万円、3000万円の株を買おうと思うかというと、怖くてとてもじゃないですが、そんな勇気はないです。マイホームを買った瞬間に、資産のほとんどが不動産になり、ほとんど身動きできなくなってしまいます。もう、不動産と心中しているのと同じですね。「タマゴは一つのカゴに盛るな」という格言に真っ向から逆行することになってしまう。

地震や水害で自宅を失った人たちは、気の毒としか言いようがありませんが、資産をほぼ一つの不動産という形で保有することのリスクを改めて感じました。

マイクロ法人とは?

本書の後半では、マイクロ法人について解説されています。マイクロ法人とは、言って見れば個人で立ち上げた会社のことです。そして、その法人に自分が雇われているという形にするのです。自分で自分を雇っているのですから、自分の給料額は自分で決めることができますよね。

そうやって、個人と法人という二つの人格を使い分けることによって、税金や社会保障の額を最も少なくなるようにするのです。そうすると、同じ生活をしているにも関わらず払う税金が少なくなることで、可処分所得が増えるのです!ここでは、法律違反を勧めているわけではありません。あくまでルールの中で行うのです(例えば生活費を経費と計上して利益を圧縮する)。その方法こそが、「黄金の羽根」というわけですね。

ただし、このマイクロ法人はサラリーマンにはあまり参考になりません。むしろ、脱サラして自分で商売したりするときには、大いに参考になると思います。こうしてみると、いかにサラリーマンが搾取されているかがよく分かります。問答無用で、税金や社会保障費を取り上げられているのですから。お金に目端のきく人は、とっとと会社を辞めるということなのでしょうね。

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お金に対する感覚が変わります

この本を読んだことで、お金に対する感覚というか考えが前とは変わったような気がします。

つきつめて考えれば、お金というのは「利回り」で考えるということ。株の利回りはいうまでもなく、不動産の家賃も利回りです。そして、利回りからお金の現在価値が導き出される。

そういった感覚が出てくると思います。お金のことに興味のある方なら、きっとおもしろいと思います。

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会社に行きたくない~セミリタイア15ヵ年計画~