結婚するとセミリタイアは不可能なのか?

セミリタイアの考え方

「世の中には人に薦めるべきか、それとも薦めない方がよいと迷う事柄が三つある。第一は結婚、二つ目は戦争、最後の一つは聖地巡礼」 ― ヴュルテンベルク伯爵

中世ヨーロッパ、現在のドイツのある地方の領主であったヴェルテンベルク伯爵が、キリスト教ドメニコ会の僧侶に語ったという言葉です。

中世の時代に盛んだった聖都イェルサレムへの巡礼をめぐる発言だと思われますが、人に勧めることをためらうことの第一に「結婚」が挙げられているのは、興味深い。いつの時代も結婚は、難しいものだということでしょう。

結婚というのも、人生の中の大きな決断の一つであることは間違いありませんが、セミリタイアとの関係はどのように考えればよいのでしょうか。

今回は、セミリタイアと結婚について考えてみたいと思います。

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セミリタイアは、独身者が多いようだ

私は、今のところ結婚の予定はありませんし、するつもりもありません。現在立てているセミリタイア計画も独身のまま生きることを前提としたものです。

セミリタイア関係のブログなどを見ていますと、やはり独身の方が多いような感じです(もちろん、結婚されている方もおられます)。セミリタイア自体が、自分の時間を大切にしたいという思想が根底にありますから、独身で自由に生きたいという人と相性がよいのでしょう。

ただ、定職についていない=人として一人前ではないという考えは、まだまだ根強いと思います。一人前ではないのに、ましてや結婚して家族を養うなんて・・・というイメージは強いでしょう。だからセミリタイアは独身者しかできないと考えるのは、短絡的すぎると思います。条件はあると思いますが、結婚してもセミリタイアが可能な場合はないのでしょうか。

結婚するとセミリタイアは無理なのか?

結婚するとセミリタイアは不可能なのかといえば、必ずしもそうではないと考えられます。もちろん、個々の事情によるところは多いとおもいますが。

いくつかの場合で考えてみたいと思います。

①夫婦のみの場合

夫婦のみの場合は、必ずしも不可能とは言えないと思います。夫婦共働き(いわゆる二馬力)であれば、セミリタイアへ向けた資産形成も早く進めることもできるでしょう。生活費も一人暮らしよりも割安にできるでしょうし。ただ、セミリタイア前の状況が、どちらかが専業主婦(夫)となるとちょっと難しいでしょう。一人で、二人分のセミリタイア用資産を蓄えないといけませんからね。

また、セミリタイアに対する配偶者の理解は必要ですね。夫婦ともにセミリタイアしたいという考えなら、あながちあり得ない話ではないと思います。

ただし、金銭感覚が合わない場合は難しいでしょう。結婚相手が浪費家であったり、ブランド物が好きとかで、まったく倹約とか節約といった考えがない人だったら、無理でしょうね。

②子供がいる場合

子供がいる場合は、ちょっと難しいと思います。子供1人につき、1000万円かかると言われています。2人なら2000万円です。さらに、私立の学校に入れたりすれば、もっとかかるでしょう。

単純にセミリタイア資金+1000万円、2000万円となります。子供にかかるお金は、すぐに必要なものですから、運用に回すことができなくなるというのも不利な条件です。子供にかかるお金は、ケチりたくないでしょうし。

少なくとも、子供が学校を出て自分でお金を稼ぐようになるまでは、セミリタイアは難しいかも。子供に必要なお金が足りなくなるというのは、親にとって最も避けたいことでしょうから、なかなか退職という決断をしにくいというのは確かではないかと思います。その意味で、独身者はやはりセミリタイア向きですね。

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独身×セミリタイア

私は今のところ、結婚の予定はないので、このままセミリタイア計画を進めていきたいと考えています。

最近は、若い人が結婚しないといわれて久しいです。国をはじめとする行政も、少子高齢化対策などと言って、結婚を勧める施策を進めようとしていますが、正直意味がないと思います。

若い人が結婚しないのは、結婚する必要を感じていないから。人生の選択肢が広がったからなのです。日本がそれだけ豊かになったという証拠です。社会が豊かになれば、結婚する人が減ることは昔からなのです。あの古代ローマ帝国も、平和が続き安定した社会になると、独身者が増えたとして問題になっていたのですから。

セミリタイアという生き方も社会が豊かになった結果、可能になったとも言えます。その意味で、セミリタイアと独身というのは豊かになった社会の産物なのかもしれません。