2019年3月29日は、どんな日になるのでしょうか。
というのは、その日はイギリスがEUから離脱することになる日だからです。3年前の国民投票でイギリスは、EUからの離脱を選択しました。その時も、世界中に驚きと衝撃をもたらし、世界的に株価が下落する「ブレグジットショック」が発生しました。
そして、いよいよ離脱「本番」を迎えるわけですが、ニュースでも伝えらているとおり、イギリスとEUの離脱交渉は、まだ決着がついていません。このまま、何も決まらずに「合意なき離脱」が起こることが危惧されています。
果たして、そうなったときに株式市場はどうなるのでしょうか。そして、私たちはどう対応すべきなのでしょう。
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考えられるシナリオは?
最初にお断りしますが、私は、政治や経済の専門ではありませんので、具体的にどうなるということが予想できるわけではありません。素人のたわむれと思っていただければと思います。
シナリオ①:合意なき離脱
おそらくこれがみんなが一番恐れている事態ではないでしょうか。EUとの関税の取扱いや国境管理の問題などが決まらず、そのままEUとおさらばしてしまう。当然、混乱は必至ですし、そうはいってもギリギリで合意してソフトランディングするだろうとみんなが思っていれば、ショックはさらに大きくなる。
株式市場は、予測と大きく異なったときに、大きな反応をするものです。今のところ、世界の空気的には、「イギリスもEUもいい大人なんだからちゃんと協定を結ぶことになるんでないの」あるいは「離脱を延期するんでないの」という楽観的な感じもする。ヨーロッパの国はいつもそうですし。
しかし、逆に言えば、この期待が裏切られた時、株式市場は過敏に反応し、大幅な下落相場を見せることになるのではないかと思います。
シナリオ②:離脱延期
これが、一番ありそうな気がする。つまり、交渉の期限を延ばしてきちんと決着をつけましょうということ。いや、むしろ本質は問題の先送りにしか過ぎませんが・・
人間というものは、追いつめられると無難な方に傾くものです。メイ首相も、「合意なき離脱」と「離脱延期」という選択を、時間がないギリギリのタイミングで迫られたら、そして考えれば考えるほど、無難な選択肢にこころが傾くのでは?
その場合は、この結論(もちろん小休止に過ぎませんが)を市場はある程度織り込み済みでしょうから、思ったほどの影響はないのではないかと思います。
株価の下落はある程度見込んでおこう
いずれにせよ、グレグジット問題が世界の株式市場に影響をもたらすことは間違いなさそうです。影響は、今後何年にもわたる可能性もあります。
2018年末の暴落から徐々に回復してきて、つみたてNISAやイデコの口座では、含み益が出ているところまで戻ってきました。思ったより早い回復です。
相場は、上がったり下がったりを繰り返しますが、どうなるかはまさに神のみぞ知る世界です。
相場がどうなろうと淡々と積立をしていくもよいでしょう。また、下落したらチャンスとばかり買い増しを狙うなら今月末の動きは要チェックでしょう。
とはいえ、ある程度の市場の激しい動きには、こころしておくほうがよいかもしれませんね。